モノで備えるか、自分を備えるか


ようちえんの春キャンプの解散後、興味ある人に我が家の非常持ち出し袋の中身を見てもらいました。

「持ち出し袋」のカテゴリーで
そのうち一つずつご紹介したいと思います。



ちょっと話変わりますが、
味噌を取りに来たお友達がこれを持ってきてくれました。

2011年6月号のBE-PAL
自然育児友の会25周年特別号。



BE-PALはアウトドア雑誌ですね。
書店で見かけたことはありましたが
インドア人間なので手に取ったことはありませんでした。



震災後の緊急特集として
「いざという時に役に立つアウトドア道具の選び方と野外生活マニュアル」というページがありました。



「生存技術は、アウトドアが好きだとか、苦手だとかいったことを超えて
覚えておくべき人間にとって普遍的な技術です。」
という言葉を心に留めました。



そして、自然育児友の会の冊子では
「アウトドア流防災・防寒コーディネーター」という肩書をお持ちの
あんどうりすさんの「ママのためのナチュラル防災講座」という特集が載っていました。



なるべくモノを増やさず、幾通りにも使えるモノで備える知恵を伝授してくださっています。



あんどうさんの講座を YouTube で探してみたらありました。

この中であんどうさんがおっしゃったことが印象に残りました。



「大切なのは、マニュアルではなくものの仕組みを知ることです」



例えば、「レジ袋でおむつが作れます」というと
「他にどんなものが作れますか?」と聞かれる。
そうすると、レジ袋で作れるものはこれとこれ、という発想になってしまう。



「これこれを使って〇〇を作る」というマニュアルではなく、
おむつは、「外は防水、中は吸水」、
寒いときは「外側は防風、中は空気の層を作る」、
汗をかくと気化熱が奪われて冷える、
床に座ったり寝たりするときはまず断熱できるものを敷く、
などなど
「仕組みを知っていればどんなものでも対応できる」ということだとおっしゃっています。



ホントにその通りだと思いました。
モノだけでは不十分。
そこには「知恵と知識」がなければならないのです。



「こんなときは?」「こういう場合は?」とあらゆる事態を想定したら
モノがいくつあっても足りません。
自分でもいろんなものを買いながらそう思っていました。



あんどうさんのブログをいろいろ読んでみて
自分の取るべき次のステップを決めました。



まず、しばらく新しいモノの購入は控えようと思います。
(な、なるべく)



準備の順番は、
1.「命を守るもの」 家そのものの耐震性、家具の固定など
2.「避難しやすくするもの」 靴、ヘルメット、ライト、軍手など
3.「避難生活を快適にするもの」 食料類、その他一般的に避難グッズと呼ばれるもの
だそうです。



まだまだいろいろ揃えたいものはあるのですが
家具の固定も不十分だし
何より全然片付いて無くて不要なものもたーくさんあるので
「家を整えること」を優先します。



あ、でも、車のガラスを割ったりシートベルトを切ったりする道具と
レスキューグローブだけは買っとこう。



あ、それから今朝1個あるものを注文したばかりでした(笑)
それはでもね、すごいんですよ。
今度ご紹介します。



それから、「トレッキング」に挑戦します。



森のようちえん出身ですから
山にはしょっちゅう行っていたのですが
これからはもう少し「サバイバル感」を持った山歩きにしてみたいと思います。
体力をつけることも備えですよね。



トレッキングは、車にいっぱい荷物を積んでキャンプ場に乗り付けるタイプのアウトドアと違って
「限られた荷物でいろんな事態に対応する」経験を積めるのも利点かなと思っています。



知識も経験もない母娘ですから
レスキューのお世話になるようなことは避けたいので
まずは地元の小さな山から始めてみます。
ときどき頂上で非常食を食べてみよう。



体重が減る、という利点もちょっと期待しています(笑)